アーバンデータチャレンジ2025で優秀賞を受賞
散歩から生まれた“水の記憶を歩く地図”
「水のみち散策」がデータ基盤づくりの実装事例として評価
リブログ合同会社(代表:青島英和)は、オープンデータ活用コンテスト「アーバンデータチャレンジ2025」において、ビジネス・プロフェッショナル部門の優秀賞を受賞しました。
受賞対象となったプロジェクト「水のみち散策」は、全国に点在する水道道路(導水路の上に築かれた道)を地図上に整理し、都市インフラの歴史・地形・地域の成り立ちを可視化する散策支援サービスです。
■ 散歩から始まったプロジェクト
本プロジェクトの出発点は、開発者自身の散歩でした。 街の緑道に付けられた「水道道」という名称をきっかけに、その由来を調べたことから、全国の水道道路を一つの地図にまとめたいという構想が生まれました。
当初はGoogleマイマップでの手作業による記録から始まり、自治体資料や市史、インフラ史料を調査しながら、一本ずつルートを整理していきました。 しかし再現性の課題に直面し、地図作成手順を体系化し、KMLデータをGeoJSONに変換する独自ツールを開発。 これにより、地図データは「閲覧するもの」から「活用できるもの」へと変わりました。
現在はLeafletを用いたWeb地図として公開され、都道府県単位で水道道路のルートや歴史情報を閲覧できる構成となっています。
■ 評価されたポイント
アーバンデータチャレンジ2025では、
- 日常の観察から生まれた市民起点の発想
- 再現可能なデータ整備手法の構築
- 全国展開可能な基盤づくり
- インフラ史の可視化と地域活用可能性
といった点が評価されました。
審査講評では特に、
日常的な観察からの気づき、 データ作成の泥臭い手順整備と 横展開の基盤づくりがプロフェッショナル
と評され、単なる地図制作ではなく、継続的に活用可能なデータ基盤構築の実装事例として評価されました。
■ 水道道路を“歩ける物語”として残す
水道道路は、山間の水源から都市へ水を運ぶ導水路の上に築かれた道です。 多くが現在は緑道や一般道路として日常風景に溶け込み、その歴史はあまり知られていません。
しかしその下には、都市の近代化を支えた水の記憶が確かに残っています。 本プロジェクトは、そうした見えない都市の骨格をデータで可視化し、歴史を「歩ける形」で再提示することを目的としています。
■ 今後について
本プロジェクトは、データが道を描き、人が歩くことで完成する地図です。 今後も、地域の記憶や風景とデータを丁寧につなげていく取り組みとして継続していきます。
